ベルト

高級時計の場合、ベルトは伝統的に、爬虫類、ほ乳類の動物の天然皮革が用いられる。一般論としては、見た目の豪華さでは爬虫類の皮革に軍配があがるが、装着感や安価という点ではほ乳類の皮革が勝る。そのため、爬虫類系のベルトでも、カーフやラバーなどの裏打ちをすることがある。いずれにしても、表面は見た目の良い素材や部位、裏面は柔らかな素材や部位を用いて縫い合わせるのが一般的。装着感を良くするために、なめし方に工夫するメーカーもある。また、この縫い合わせの糸のカラーがデザインのエッセンスとなる場合もある。

腕時計では、もっぱらクロコダイル、アリゲーター(これらはワニ)、カーフ(子牛)が用いられる。カーフ革に高級感を持たせるために鰐皮のような紋様を型押しするものもある。また、ダイバーズなどのスポーツモデルには単一成型のラバーが用いられることも多い。

ほかには、爬虫類系ではリザード(トカゲ)、パイソン(ニシキヘビ)、ほ乳類系ではコードバン(馬の臀部)、バッファロー(水牛)、鳥類のオストリッチ(ダチョウ)、特殊素材のベロクロ(撥水繊維)やカーボン(炭素繊維)、レディス向けにサテン(絹)なども少数ながら見られる。

廉価な時計の場合、ラバーのほか、人工皮革、ポリウレタンなども用いられる(ただし、人工皮革にもピンからキリまであり、高級時計でも人工皮革を用いるケースもわずかにある)。